2018年11月30日金曜日

【信仰書あれこれ】生活のスパイス


聖フランシスコ・サレジオのすすめ――生活のスパイス365日』(改訂版2006年、ドン・ボスコ社)をとりあげます。

胸ポケットに入りそうな薄い小冊子(値段も手ごろ)です。一つひとつの短い言葉にスパイスが利いていて有益です。ちなみに矢印の後の言葉は森川の個人的な感想です。いくぶん「遊んでいる」部分がありますので、まじめ一筋の方は、矢印の後は読まないことをお勧めします。

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  • 永遠のためにならないものは、むなしいものばかりです。
    → 初球から160キロ超の直球です、空しいものばかりため込んでいる私には。
  • つらいことや悲しいことがあったとき、聖人たちはもっと不快なことを喜んで耐え忍んでいたことを思い出し、勇気を奮い起こしましょう。
    → これを実践するためには、苦悩の渦中で、それにはまり込むのではなく、一呼吸おいて自分を客観視する訓練やユーモア感覚が求められる気がします。
  • 徳の実践とは、あれこれ考えるよりも、主に信頼して自由に歩むように努めることです。
    → 冬の朝、布団から出ようかどうか悩んでいる時に思い浮かべるべき言葉です。
  • 他人を、神との関係において見ない人は、清く平等に根気強く愛することはむずかしいでしょう。
    → 恐らくどんなことも、「神との関係において見る」がキーワードなのでしょう。
  • 最も虫の好かない人に対して、何度も、柔和と愛徳を実践しましょう。
    → わかっているけど、できそうにないと感じる。ということは、本当はわかっていない、ということか。「何度も」が付くことでハードルが一気に上がります。
  • 自分の不完全さを知って不安になってはいけません。こうして私たちは自愛心や自分を過度に評価する危険から救われるので、むしろ喜ばねばならないくらいです。
    → 我が毎日を「喜び」に変えてくれる言葉です。
  • 自分の判断を捨てることほど、むずかしいことはありません。謙虚で完全になるために、これ以上必要なものはありません。
    → 実行するのが困難か否かということではなく、必要か否かということがキモだということですね。もちろん「神様の目から見て、今のあなたに必要」という限定的視点が入るのでしょう。
  • 霊的乾燥の中で行われた神に対する一つの愛の業は、楽にできたときの数多くの業より値打ちがあります。
    → 私がキャッチャーの時に何度も盗塁ができて喜ばないで、ソフトバンクの甲斐がキャッチャーの時に一つでも盗塁を成功させなさい、ということ……かな?
  • すべての必要事と仕事において、神を信頼しなさい。そうすれば常に成功するに違いありません。
    → この場合の「成功」は「神の目から見て」ということですね。定義上、神が失敗することはありえませんから。
  • あなたの生活を見た人が、同じように信心深くなろうと励みたくなるように、あなたの信心を愛すべきものにしてください。
    → こんなコラムばかり書いてないで、外に出て行って困っている人を助けなさい、という声が聞こえてきました。
  • なんの善も行わず、一日過ごしてしまうことは、大いなる悪です。
    → 激辛スパイシーです。単なる悪ではなく「大いなる悪」だという点がポイントか。
  • 実現不可能な偉大な事業を果たそうと情熱を燃やすよりも、私たちに与えられた小さな機会に忠実であることを神は望んでおられます。
    → 「大切なことは、どれだけたくさんのことや偉大なことをしたかではなく、どれだけ心をこめてしたかです」(マザー・テレサ)に似てます。まず求められるのは、与えられている「機会」を見逃さないことです。
  • 最も優れて、獲得すべきことは単純さです。
    → 自分ではずっと前に獲得しているように思いますが、恐らく私の考えている「単純さ」の中身と上記のそれは大きく異なるのでしょう。

数ページ眺めただけで、これだけのスパイスてんこ盛りです。これが120ページも続くのですから、お買い得です。

JELA理事
森川博己

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