2018年5月24日木曜日

【信仰書あれこれ】ことばと写真で主をたたえる

以前に「ことばと絵」で主をたたえる作品を紹介しました。今回は「ことばと写真」で同じことをしているものを選びます。『夜も昼のように』(小島誠志:文、森本二太郎:写真、2006年、教文館)です。

各ページの小島誠志氏の短い文に添えられた森本二太郎氏の写真が、実に魅力的です。その一端は、表紙の写真からご想像いただけるでしょう。

以下に何か所か引用します(言葉のみ)。写真付きの本作品はプレゼントに最適の一冊です。

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  • 新しいこと
「見よ、新しいことをわたしは行う。」(イザヤ書43:19)
神は、毎日同じことを繰り返しておられるのではありません。日毎に新しいみわざを行っておられるのです。神はわたしたちに新しい恵みを見させてくださるために、今日の命をくださっているのです。身を伸ばして、一日一日を受け取ってゆかなければなりません。(2~3頁)
  • 主の恵み
「味わい、見よ、主の恵み深さを。」(詩編34:9)
主の恵みは味わい深いものであります。これは良い、これは悪いと決められるものではありません。つらい悲しいと思われる事柄の中にも、かならず恵みは隠されているのであります。それはやがて思いがけない形で現れ、わたしたちの人生を底から変えるものになります。(22~23頁)
  • 赦しと愛
「赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」(ルカによる福音書7:47)
……神はだれかを多く赦し、だれかを少なく赦しておられるのでしょうか。そんなことはありません。ただ自分がどんなに多く赦されているか身にしみてわかる人があり、自分のことをそれほどの罪人とは思わない人がいる、それだけのことであります。(48~49頁)
あとがきに作者お二人の言葉があるので一部引用します。
<小島誠志> 「初めに、神は天地を想像された」、森本二太郎さんの写真を見るとき、いつもこの言葉を思い起こします。……あらゆる夾雑物を排した、存在そのものの持つオリジナルな美しさが、けっして大げさでなくつつましく輝いています。……
<森本二太郎> ……言葉のつむぎだす世界と画像の描き出すイメージが、様々な形で共にはたらいて、心の振幅をふくらませる作用が生まれたら、それは幸いな出会いだと思います。小島先生の的確に単純化された言葉で力強く語りかけられる深い慰めの真実が、写真に新たな生命を与えて下さることに心から感謝します。
森本二太郎氏の写真を楽しみたい方には次のような作品もあります。


JELA事務局長
森川 博己

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